エジプト神話　第3話『 創造神アトゥム 』

Photo credit : http://www.panoramio.com/

はぁ… エジプトに行きたい、キャリコ（ @calicocatxyz ）です。

やっぱピラミッドとかスフィンクスとか生で見てみたいですよね！本場のコシャリも食べてみたいし、ウザいと言われるエジプト人にも絡まれたいです。

さて、ちょいちょい今注目されている記事トップ10にランクインしてくるエジプトシリーズですが、今回で第3話目になります。それじゃあバステト、よろしくね♪

السلام عليكم 、あたしバステト。

原初の海ヌンが生み出したのが創造神アトゥムってとこまでが前回だったよね。創造神っていうくらいだから最初の神っつーことで、創造神アトゥム行くよー

創造神アトゥム（ Atum ）

Photo credit : http://ja.wikipedia.org/ By Jeff Dahl

エジプト神話の男神

まずは性別、男神っつーくらいだからメンズだね。彼には色んな呼び名があって、アトム（ Atmu ）、アテム（ Atem ）、トゥム（ Tum ）、テム（ Temu もしくは Tem ）とも言われるみたい。

出生は第2話でやった通り原初のヌンで、ヘリオポリス神話における天地創造の神。エジプト九柱の神々の筆頭格ってことだけど、問題はここから…

大気の神シューと湿気の女神テフヌトを生み、さらにこの2神から大地の神ゲブと天空の女神ヌトが生まれ天地が創造されたとされる。

もっとこう髪の毛とかさ、涙とかあったでしょうよ。でもよくよく考えると人間は受精することから誕生するし、ここでも古代エジプト人は的を得ていると言えるよね。

で、アトゥムが生み出したシュー、テフヌト、ゲブ、ヌトは第1話でも出てきた神だね。いよいよ天地創造してここからさまざまな神話も生み出されるわけだ。そうなると次は大気の神シューかなーなんて思うわけだけど、このアトゥムは後に太陽神ラーと習合してラー・アトゥム神になっちゃうわけ。

ドラゴンボールで言ったらフュージョンみたいなもんかなーって思ったらそうじゃないみたい。習合を調べてみると…

習合（しゅうごう）とはさまざまな宗教の神々や教義などの一部が混同ないしは同一視される現象のこと。

Wikipedia

これは地元に定着している宗教信仰と新しく来た宗教が接触したときに、類似する要素がいくつかあったりしたときに起こるんだよね。新しく来た宗教のラーの話してるんだけど、あれ？なんかこいつらの話ってアトゥムの話と似てね？つって。

地元のみんなも「 んだんだ 」なんつって、うちではアトゥムって呼んでるんだよー、いやこっちではラーなんだよねーってどっちも譲らないの。そしたらもう面倒だから合体させて「 ラー・アトゥム 」でよくね？つって。

なんか神同士が対峙して合体するかーって合意の話かと思ったらそうじゃなかった。つーわけでね、シュー行く前にラーだわ。

これまでに登場した神々の一覧

• 原初の海ヌン
• 創造神アトゥム（ 信仰によっては太陽神ラー ） ← 今回の神
• 湿気の女神テフヌト
• 大気の神シュー
• 大地の神ゲブ
• 天空の女神ヌト
• 死の神オシリス（ イシスと夫婦 ）
• 砂漠の神セト（ ネフティスと夫婦 ）
• 生命の神イシス（ オシリスと夫婦 ）
• ネフティス（ セトと夫婦 ）
• ハロエリス

まとめ

っつーことで、次回はラー！

مع السلامة

ライター紹介

バステト　エジプト神話担当

ブバスティスの地方神で女神。主にエジプト神話の面白さを現代に広めるにゃんこです。